波入千絵さん(神奈川)が、手話サークルで認知症のお話を♬

守破離…
《1人の100歩より、100人の1歩をカタチに》
《介護職に世の光を…から"介護職を世の光に"へ》※

きらめき認知症シスターの波入千絵さん(神奈川)が、手話サークルで認知症のお話を♬
事前に手話通訳さんと入念な打ち合わせ、"伝える"から"伝わる"へ…
準備8割、大事ですね!
あなただから伝えられる人がたくさんいます
。一人ひとりが自分の身近にいる大切な人に伝えていくこと、大事ですね〜
きらめいてます(^○^)

波入千絵シスターはこちら↓
http://www.kirameki.or.jp/kaiin/profile/2771

以下、波入千絵さんの投稿(2024.2月)、原文そのまま掲載…
今日の午前中は風、雨の中、「認知症について」というテーマで講座の担当にお話をいただき、お話しする機会をいただく。


昨年チラシを配っていて回り回って手話サークルから依頼。
私がまだ横須賀で、介護職、登録ヘルパーの頃に通っていた手話サークルの依頼。
おばあちゃんたちは知っている。でも、若い健聴者の方は知らない人。私と入れ替わりに入った人。
今、ろう協で動いている人も半分ぐらいは私が通訳していた頃は知らないわけで。
でも、昔からの通訳時代の仲間もまだまだサークルにいます。
昼間の女性だけの手話サークル。
前に書きましたが…
打ち合わせ時に手話通訳つくので、手話の表現について話しあいしました。
パワポの私のノートもしっかり記入して情報共有。
おとといに急遽難聴者のためにノートテイクもつきました。
さて…
今日、早速手話通訳さんが表現について確認にこられる。
「寿命 85歳」そこ。」寿命がある限り生き続ける」
寿命が85歳で認知症になるの.?でも80歳までは認知症にならずに元気なんだよね。死ぬ時期ってわからない、でも寿命と出てくる。時間軸がわかりにくい。もう1人のおじいさんは寿命が同じ85歳。なぜ85歳という数字がメインになるの?
寿命についての手話表現はどごまで説明する?
寿命の説明。通訳泣かせ?
あと、治療可能な疾患が原因となる認知症。
パワポに病名のかな振りがないからまず聞こえない皆さん音声ないと漢字が読めない。スクリーンを上にあげてホワイトボードに書いてかな振り。「こうまくげけっしゅ」確かに「下血」が浮かぶ。
前もって必要な単語を書いておくべきでした。
そして
質問コーナー
βタンパク質って何?ごはんとかのタンパク質とはどうちがう?
頭にタンパク質がたまるってどんなもの?
MRIの画像の話をしたところで、わからないよね。
聴覚障害の方々、特におばあちゃんたち。どこまで理解されたのかな?
これ、「タンパク質の単語の説明」私の宿題になりました。
健聴者は普通に流してしまう単語。
ダンナが一週間分の買い物してくるけれど、買ってくる材料がいつも同じ。一週間分内容が同じ、でも、献立は違う、これってダンナは認知症?老化?
手術をして脳の一部縛ったいるけれどそこから認知症になる?
前頭側頭型認知症は皆、万引きするんですか?
この認知症若い人が多いなら年寄りはかからない?年寄りの病気の人は万引きしないですか?
罪の意識とか細かい話をしていくともっとこんがらがってしまいそう。
脳の構造4つに分かれていて…の説明を再度。
町に住んでいる85歳認知症の人
どのくらいの人が認知症になっているでしょう?
「えー、じゃあわたしたちみーんなにんちしょうだぁ」😆
確かに半数以上は65歳以上で80歳代も割合高い。
私がサークルにいた頃70代の方々は85歳過ぎているものね。
でも、久しぶりー、子供たちいくつになったの?お母さんは?
まだまだ日常会話は手話で話せる。
良かった!
でも、歳は80歳、昭和14年生まれ。でもそのおばあちゃんにとっ
ては何度も今の年は80歳。
それで良い。
老化と認知症の初期との違い。
自分が認知症になっても友達が認知症になってもお友達でいたい。
これなのかな。サークル活動。来週はいちご狩りに行くらしい。
私も落ち着いたら再入会しようかな。
脳活性化のために!
ふと思うのが、炊飯器、洗濯機、お風呂。
みーんな音で間違わずに炊けた、洗えた。お湯が沸いた。と安心する。特にお風呂、お風呂が沸きました。お風呂の栓はしましたか?アナウンス。
聞こえない人はそれさえも聞こえないから不安、ストレス溜まる。ピッ
と聞こえる音さえも聞こえない。不安の引き金になっている。
通訳者
認知症が進行する。折れ線グラフの右上がりに表現した通訳者。もう1人の人がこれだとよくなるととらえられちゃうかも。
介護1が介護2になる時の表現も同じ。
私の言葉もこれどっちの意味?と通訳者に尋ねられる。
質問の答え、わかりやすい答えって難しい。
難聴者の方の質問も答えを筆記者が要約した表現で迷いが出るわけで。
通訳者が隣にいる。表現は見えないけれどこの限りまでは表現しているはず。
そして次の話に進む。
パワポの良さと表現が終わる前にスクロールしない配慮。
奥が深い。
みなさんを前にしていると、隣の人との会話が見える。
でも私が答えるのではなく、通訳者が見つけて音声に変える。
面白いなぁ。
この世界。
でも、言葉は消えていく、でも手話は残る。なのでこだわる事、質問も違ったものになる。
改めて実感。
※糸賀一雄氏…「この子らを世の光に」から援用。